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Race Report

全日本トライアスロン皆生大会

天候
晴れ
気温
34℃
水温
22℃
参加者数
847名
リレー 42チーム

取材した人:吉本拓也

日本のトライアスロン発祥の地である「全日本トライアスロン皆生大会」は、今年31回目を迎えた最も歴史のあるロングの大会だ。「灼熱の皆生」といわれるだけあって、今年も34℃を越えて暑さとの戦いとなった。
スイム3キロは皆生温泉沖を海岸と平行して泳ぎ、バイク145キロは鳥取・名峰大山のふもとを走る。バイクコースの前半は比較的フラットだが、バイクを降りて地下道を通るという「皆生名物」のローカルルールがある。さらにバイク後半はジェットコースターといわれるほどアップダウンの激しいコースだ。ラン42.195キロは、皆生温泉から境港の「ゲゲゲの鬼太郎ロード」近くを折り返すコースでフラットだが、日陰が少ない。この暑さの中、終盤の歩道橋の上り下りは堪えただろう。
皆生大会の特徴は、なんといっても交通規制がないことだ。とくにランは歩道を走り、信号待ちをすることもある。また、ゴールまでの道のりも決して華やかな演出がされているわけではない。でも、皆生のよさがにじみ出ていた。ここに来てみて初めて人気の高さがわかったような気がする。
今回は団体の部に溝畑宏観光長官がオープン参加し、会場を盛り上げてくれた。

スタートは7時。選手は各自スイムチェックをする。

20年ぶりに皆生に帰ってきた谷新吾選手。スタート前の勝どきを上げる。

約850名が一斉にスタート。日本海に泳ぎだす。

スイム1位はリレーの選手。狙っていたのか、この雄叫び。

バイクに入ると暑さとの戦い。

皆生名物、国道下を横断する地下道。選手はみんな押して渡る。

灼熱の皆生。沿道から水をかけてくれるところも。

鳥取・大山を臨みながら登る。

皆生のバイクコースは、通称ジェットコースター。後半はアップダウンの連続。

バイクのエイドは豪華。スイカ、バナナ、メロン、オレンジ、それにおにぎり。

エイドは止まって味わうのが皆生流?!
これほど美味しそうにメロンを頬張るのは見たことない。

止まった途端に太腿がけいれん。しばらく動けず。

猛暑の中、ボランティアも奮闘。

皆生のランコースは歩道。暑さはピークに達している感あり。

頭から水をかけてもらって、しばし天国。

皆生名物・信号待ち。運が悪いとライバルに追いつかれてしまう。しかしこれも皆生。

皆生のランコースには、歩道橋もある。
終盤の難所だ。

優勝は、バイクでトップに立った谷選手が逃げ切った。

1位・谷選手44歳、2位・藤原選手47歳。
恐るべし40代。

女子トップは大松選手。ランで圧倒的なパフォーマンスをみせる。お父さんとの親子対決も制し、初ロング初優勝を飾る。

ゴール後は「鉄人ラーメン」。選手には無料で提供される。

吉本拓也

本職は広告や雑誌のアートディレクター。徹夜仕事に追われていた20代後半、体調を崩したのをきっかけにジョギングを始め、マラソン大会に頻繁に参加するようになる。3年後の1999年に新島大会でトライアスロンデビュー。以来、トライアスロン好きが嵩じて大会ポスターやショップ広告、雑誌などの制作に関わるようになる。トライアスロン歴12年目の43歳。

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