取材した人:吉本拓也
「宮古フェリー杯トライアスロンin 伊良部島」は、宮古島から高速船で15 分の離島、伊良部島で開催される。もともとは宮古島と伊良部島のトライアスロンクラブの記録会だった。主催者は、地元のトライアスリートたちに「いきなりストロングマン!ではなく、まずはオリンピックディスタンスから経験して」という思いから始めたという。実際、今回の大会がトライアスロン・デビューという人も何人もいた。会場は島の西側にある佐和田の浜。隣の下地島は滑走路があり、飛行機のタッチ・アンド・ゴー訓練地としても有名だ。
スイムは1周500m を3周する。水質は抜群だし、波もなく最高のコンディションだった。バイクとランはアップダウンがあり、タフなコースとなっている。風も強く、宮古島大会を思わせる。
今回は選手として参加した。伊良部島の雰囲気は宮古島をもっと田舎にした感じ。アクセスがよいので海外へ行かなくてもリゾートトライアスロンが味わえる。個人的には誰にも教えたくない、このままとっておきたいくらい魅力のある大会だった。
本職は広告や雑誌のアートディレクター。徹夜仕事に追われていた20代後半、体調を崩したのをきっかけにジョギングを始め、マラソン大会に頻繁に参加するようになる。3年後の1999年に新島大会でトライアスロンデビュー。以来、トライアスロン好きが嵩じて大会ポスターやショップ広告、雑誌などの制作に関わるようになる。トライアスロン歴12年目の43歳。