取材した人:中土佐タッチエコトライアスロン大会実行委員会事務局
カツオの一本釣りで知られる高知県中土佐町久礼で開催される中土佐タッチエコトライアスロンが11月2日(日)に開催、今回の大会で3回目を迎えた。11月の三連休という日程に恵まれ、国内で最後に行われるトライアスロン大会とあって、全国各地からトライアスリートが集結。前夜祭ではカツオの刺身や長太郎貝といった高知の名産に舌鼓を打ち、本番に備え鋭気を養いながら楽しく談笑する姿が多く見られた。
前々日から降った雨で若干気温と水温が下がったものの、当日は気温22度、水温23度と11月とは思えないコンディションの中でスイムがスタート。今年完成したばかりの津波避難タワーからコースがすべて見渡せるので、多くの観客がスロープを上り、応援をしていた。
スイムでは、前年度覇者の渡邉浩司選手が2位に1分30秒の差をつけ真っ先にトランジションへと駆けていく。名勝 双名島を望む海岸線を10周回するバイクコースは海からの潮風が心地よい。ランでは久礼の観光地である大正市場前を、鳴子を持った地元住民や観光客からの声援を浴びながら疾走していく。非常にコンパクトなコースながらも、見どころは満載だ。
毎年『ストマックレンジャーズ』というチーム名でリレーに参加をしている池田中土佐町長、楠瀬須崎市長、高知県出身の中谷自民党副幹事長は今年も元気に参戦。沿道からの声援に笑顔で応えながら額に汗を流していた。
最後に追い詰められたものの、前年度覇者の渡邉選手が逃げ切り、大会優勝とともに中国四国サーキットの総合優勝も決めた。総合成績では愛媛県勢が上位を独占する好成績を収め、リレーでは地元の高知工科大学が優勝を決め、大会は幕を閉じた。
大会後に振舞われたカツオを使った郷土料理に選手たちはまた舌鼓を打ち、笑顔で話しに華を咲かせていた。